診断A:押し潰されて腐るパターン
□同期や上司が優秀すぎて、自分が常に劣って見える はやく休みたい。
□サザエさん症候群 月曜日?の出勤が嫌で仕方がない
□周囲のスピードや成果に置いていかれる感覚がある
□比較されるのが怖くて、本気を出す前に諦めそうになる
□「どうせあの人には勝てない」と思って挑戦を避ける。
□会議でも発言できない。
□消極的 自分の強みが相対的に霞んで、存在意義を感じにくい 社内での勝負に疲れ、「外に出たら自分はどうなんだろう」と不安になる
□ちょっとしたミスでも「やっぱり自分はダメだ」と落ち込みやすい
□成長しているはずなのに、劣等感が強すぎて成果を認められない
□かつて描いていたビジョンが少しずつ消えていき、「自分には無理だ」と思うことが増えた
いかがですか?
もし、7個以上あてはまっているのであれば、対処することをお勧めします。
これは経験豊富なキャリアの専門家やAIで作り上げた診断テストです。
実際、僕の経験から考えてもよくできていると思います。
あえて裏側を解説していきたいなと思います。
同期や上司が優秀すぎて、自分が常に劣って見える
会社に入ったとき、周りがすごすぎて「自分なんて…」と感じることがあります。
心理学的には「上方比較」と呼ばれます。自分より優れた人を基準にしてしまうと、どうしても劣等感が強まります。
しかし、キャリアの統計で見ると、自分より少し上の人と働いているときこそ、成長スピードは最も速いといわれています。
劣って見えるのは伸びしろの証拠です。とはいえ、22歳〜25歳でこれまでイケイケだった人ほど
そう解釈することはできないかも知れません。
短期思考の人は、今すぐ結果が欲しいという傾向がありますが、
キャリアの世界は、「よーいドン」ではありません
同い年でも、学生時代に4年起業経験しているのと、はじめて社会で出た人とでは
差が出て当然ですし、追いつこうと思っても4年の経験の差というのは
とてつもなく大きいわけです。
もう、仕方がないな!と割り切るしかありません。プライドが高い人は
受け入れることができません。こういうしょーもないことに頭がいっぱいになると
沼ります。
はやく休みたい。サザエさん症候群、月曜日の出勤が嫌で仕方がない
これは心のSOSサインです。心理学的には「情動ストレス」が原因とされます。
週末で回復しても、月曜に再び消耗するのは典型的なパターンです。
統計では、日本人の約6割が月曜日に憂鬱感を覚えると答えています。
特に20〜30代前半で多い傾向があります。弱さではなく、環境が合っていないサインと捉えることが大切です。
シンプルに、会社に行きたくない人と、会社に行きたくて仕方がない人がいるわけです。
庄田の場合も、21歳のときに就職をしましたが、始発終電で仕事をしていました。
「ブラック企業?」なんて思うかも知れませんが、違います。
なぜなら、別に上司に命令されたわけでなく、
自分から始発終電、週7。風をひいたら休むという選択をしたからです。
会社の為に働いていたわけではなく、自分の成長の為に働いていたし
素晴らしく学べる環境でしたので、楽しくて仕方がありませんでした。
アドレナリンがずっと出ていたような気がします。
お陰様で、この時期にできたスキルが今にも役に立っています。
逆に、専門学校を少しだけ行っていたのですが
まさにサザエさん症候群です。とにかく学校に行くのが嫌でした。
そもそも、やりたいことでもなかったので、こういう時は
さっさ損切りした方がいい。根本的に業種や方向性が違うのであれば
頑張ったところで意味がありません。
サッカーでも、サッカーが好きか嫌いか。
好きだったら、そのチームがフィットしているかしていないか?
当然、いろんなサッカーチームがあるのでハズレを引くことも
あるのが当然です。
ここでよくないのが、たった1つや2つのチームでサッカーが嫌いに
ならないこと。サッカーが嫌いではなく、たまたまそのクラブが
合わなかっただけです。ただ、腐るとそう解釈はできません。
腐ると思考停止になるので、どんどん悪循環がはまります。
まず冷静になることが大切ですね。
周囲のスピードや成果に置いていかれる感覚がある
これは「自己効力感の低下」と呼ばれる心理状態です。焦りや不安を生みます。
ただし、キャリア研究によれば、成果が見え始めるまでに5年以上かかる人が大半です。
新卒から3年で大きな結果を出せる人はごく一部です。
置いていかれているように感じても、それは自然なプロセスなのです。
さきほど、同期や上司が優秀すぎて、自分が常に劣って見える
と似ているのですが、さらに具体的な部分です。
同期と先輩が優秀に見えるのは、雰囲気的にそう思うだけであって
案外、何ヶ月かやると「そうでもない」というパターンもあります。
僕も、最初先輩が遠いように感じましたが、だいたい3ヶ月ぐらいすると
慣れてきますし、「先輩のアドバイスもワンパターン化していきます。」
テストでもそうですが、20点を50点にするのと90点を100点にするのでは
後者の方が難しい。逆に最初に点数を上げることは簡単なわけです。
が、しかし、、、
明らかにカテゴリーが違うと、この考え方は通用しません。
同じぐらいの人がまわりにいれば、成長しやすいのですが
自分より明らかに凄い人がいると、自分と何が違うのか?
練習試合で1対3ぐらいであれば課題が分かりますが
10対0で負けると、どう修正していいのか?わかりません。
メンタルも折れるし、まわりも邪魔扱いされるのも
仕方がありません。これはカテゴリーを下げた環境にいないと
腐るのは当たり前ですし、レベルの高い環境にいたからといって
成長するわけではありません。
J1で試合出場ができないのであれば、J2でスタメンの方がいいに
決まっています。こういうことも考えておかないといけないですね。
比較されるのが怖くて、本気を出す前に諦めそうになる
人は「失敗して評価を下げる」よりも「挑戦しない」ことを選んでしまいます。心理学では「回避型動機付け」と呼ばれます。
しかし統計では、挑戦経験が多い人ほど転職市場で評価が高くなると示されています。失敗を避けるより、挑戦を積み重ねた方が長期的にはキャリアの成功につながります。
「どうせあの人には勝てない」と思って挑戦を避ける。会議でも発言できない。消極的
「どうせ」という言葉は、自分の可能性を閉ざす呪文のようなものです。心理的には「学習性無力感」に近い状態です。
ハーバード・ビジネス・レビューの調査によると、会議で発言する人としない人では昇進率が2倍違うと言われています。能力だけでなく、存在感もキャリアの重要な評価軸なのです。
自分の強みが相対的に霞んで、存在意義を感じにくい
周囲に優秀な人が多いと、自分の強みが小さく見えてしまいます。心理的には「自己概念の不明瞭化」と呼ばれます。
しかし、キャリアで本当に重要なのは「相対的な強み」ではなく絶対的な強みです。リーダーが評価するのは専門スキルよりも「誠実さ」「協働性」といった普遍的な資質だというデータもあります。
社内での勝負に疲れ、「外に出たら自分はどうなんだろう」と不安になる
これは「アイデンティティの揺らぎ」です。社内での評価がすべてだと錯覚してしまうのです。
しかし、転職経験者の7割以上が「自分の市場価値は社内評価より高かった」と感じているという調査結果があります。会社の物差しだけでなく、社会全体で自分を測ることが大切です。
ちょっとしたミスでも「やっぱり自分はダメだ」と落ち込みやすい
これは「完璧主義」から来る自己批判傾向です。
しかし、キャリア研究では、失敗を恐れる人よりも、失敗から学ぶ人の方が評価されやすいとされています。Googleの研究でも「心理的安全性」があるチームの方が成果が高いことが示されています。ミスは失格ではなく、成長の材料です。
成長しているはずなのに、劣等感が強すぎて成果を認められない
これは「インポスター症候群」に当てはまります。実力があるのに「自分は偽物だ」と感じる状態です。
ハイパフォーマーの約70%がインポスター感覚を持っているとされます。つまり、劣等感が強い人ほど、実は優秀である可能性が高いのです。
かつて描いていたビジョンが少しずつ消えていき、「自分には無理だ」と思うことが増えた
これは「未来展望の喪失」であり、燃え尽き症候群の入り口です。
ただし、統計を見ると、成功している経営者の8割以上が「キャリア途中で目標を変えた」と答えています。ビジョンは変化していいものです。「無理だ」と思うことは、次のキャリアに進む合図でもあります。
最後に:腐るか、熟成するか
「押し潰されて腐るパターン」は、能力不足ではなく環境や比較による心理的圧迫から生じます。
心理学はその背景を説明し、キャリア統計は「多くの人が同じ壁にぶつかっている」と教えてくれます。
大切なのは、自分を正しく評価すること、そして環境を選ぶ勇気を持つことです。
腐るのか、熟成するのか。選ぶのは自分自身です。